代表あいさつ

なべしまホールディングス株式会社 代表取締役社長 山口 悟

100年企業を目指して――
「お店はお客さまのために、会社は社員のために」

 当社は1970年に鹿児島・天文館の12坪の店舗からスタートしました。そして、創立30周年を迎えた2000年から「100年企業」を目標に掲げております。これまで私は「お店はお客さまのために、会社は社員のためにある」という方針のもと、経営を続けてまいりました。

社員の子どもや孫の代まで絶えることなく広がり
お客さまの笑顔が集う焼肉なべしま。
食材は地元のものを中心に
地域のお客さまに貢献する焼肉なべしま。
働く仲間が生き甲斐をもち
働くことに幸せを感じられる焼肉なべしま。

「お客さま、地域の皆さま、働く仲間、すべての人に幸せを感じていただける会社でありたい」

この想いは、100年先にもきっと継承されている。私は、そう信じています。

創業の想い

焼肉なべしまは昭和45年、鹿児島の繁華街
天文館の小さな個人店から出発しました。

もともと証券会社の営業マンだった私には料理の技術もない、専門店で修行をしたわけでもない、その頃の私は焼肉や肉の知識も乏しく、まさに素人が切り盛りする焼肉屋でした。

当時は親子3人でなんとか生活をしていかなければならないという想いで、どうしたらお客様に来ていただけるかということをいつも考える日々でした。

何も持たない私が唯一、大切にしていたのは、思い立ったら直ちに動く「行動力」でした。

ある時お客様から「このホルモンは不味いよ」とご指摘を受けた際に、私はそのお客様にお詫びを申し上げながらも、美味しいホルモンを取り扱っているお店を伺い、直ぐにその店に出向きました。
そして、隠れて味を盗むのではなく、そこの店主に正直に素性と事情を話して教えを請いました。
また、お客様から「あそこの素材は美味しい」と薦められれば、長靴とコックコートをバッグに詰め、その日の夜行列車に乗って、学びに行きました。

そのような事を繰り返すうち、私は「自分の仕事の先生は「お客様」だ」と心に刻み、お客様の声に耳を傾け、素直に教えを請う姿勢を持ちました。

お客様に学び、同業の方々に正面から教えを請う、その積み重ねで、店に並ぶメニューも増え、個人焼肉店「なべしま」が徐々に焼肉専門店「なべしま」に成長していきました。

創業当時、焼肉は繁華街での大人の食べ物という位置付けではありましたが、時代と共に家族が週末に車で外食に出かける「外食文化」が栄え、焼肉もファミリーが鉄板を囲む人気メニューとなりました。
お肉や料理への美味しさの追求はもちろん「お父さんが週末に家族を連れて行って家族の皆に喜ばれる焼肉屋とは?」ということを「ファミリー」という目線で真剣に考えました。

当時は珍しかったコマーシャルソングの制作や、今では当たり前となっている無煙ロースターの導入。

育ち盛りのお子様達にお腹いっぱい食べて貰いたいという想いで、ごはんの「お替り」を自由にしたこと。

お子様を主役にした「リトルカード」特典。

そして、肉ばかりではなく野菜も食べていただきたいという想いで、「サラダバー」を導入し、家族の栄養を気遣うお母様にもご安心いただきました。

その頃は「焼肉店なのに大変おかしな取り組みだ」とのご指摘も頂きましたが、創業43年目を迎えた今、そのおかしな取り組みが、今はなべしまの伝統となり、核となっています。
当時はリトルカード会員だったチビッ子達も現在はお父さん、お母さんになり、彼らの子供たちと、おじいちゃん、おばあちゃんの3世代のご家族様にご来店頂いております。本当にありがたいことです。

すべてはお客様の教えやご要望から始まったことばかりです。その御期待に応えることで私達は育てられました。創業から43年目を迎えましたが、創業時のお客様から学ぶ姿勢は今も変っておりません。そして、これからも変わりません。明日も、来年も、そして創業100年を迎えた西暦2070年も、お客様は私達の大切な先生です。

いつの時代になっても、帰り際に「おいしかったよ、また来るからね」と声を掛けて頂ける、町の焼肉屋さん、なべしまでありたいと願っております。
平成25年6月 なべしまホールディングス株式会社 代表取締役社長 山口 悟